飯田市三穂に江戸時代から伝わる伊豆木人形の体験学習が、三穂小学校でこのほど行われ、全校児童が人形の動かし方などを地域の指導者から学んだ。
地域が誇る人形浄瑠璃の魅力を知り、大切にしようという気持ちを持つきっかけに―と、「ふるさと学習」として開催。地域グループ「伊豆木人形クラブ」を指導する今田人形座の木下文子さん、伊豆木人形クラブの久保田克彦さんを講師に迎えた。
伊豆木人形の歴史、人形の構造説明に続く動かし方の体験では、高学年の児童が頭、1~4年生が左手と足を動かし、歩いたり座るなどの動作を練習。進む方向に視線を向けたり、3人が一体になって動くといったこつを学んだ。
伊豆木人形クラブで活動する小学生は現在2人。公民館主事は「これをきっかけにクラブに入り、継承してもらえたら」と話していた。