「新野の雪祭り」が国立劇場で初公演 

文化・芸能

[ 2014年 11月 12日 水曜日 13時40分 ]

 阿南町の国重要無形民俗文化財「新野の雪祭り」が8日、東京の国立劇場で初公演した。舞い手50人のほか新野小学校児童や阿南第二中学校生徒約20人の計70人が出演。2部構成で「ビンザサラ舞」から「田遊び」まで、通常は夜通し続く演目を約4時間に凝縮して披露した。

 同雪祭りは毎年1月14日、伊豆神社で行われる五穀豊穣祈念の祭り。夜を徹して田楽や神楽、翁芸、狂言、田遊びなど、古の芸能の姿を残すさまざまな芸能が演じられる。

 公演では両部を通して神楽殿の儀、伽藍神の神事、本殿の儀、祭りのクライマックスになる庭の儀を披露。祭りには欠かせない「面形(おもてがた)」の数々が登場し、両部で行われた「幸法」「茂登喜」はそれぞれ異なる舞を演じるなど、約900人の観客は受け継がれてきた芸能の魅力や奥深さを堪能し、盛大な拍手を送った。

 出演者らは今回の公演に向け9月中旬から計7回の合同練習を実施。ステージでの発表に、舞が観客に見えるよう立ち位置や向きに工夫を加えるなど、日が落ちてから3時間以上にわたる通し稽古に打ち込んできた。金田昭徳保存会長は「750年受け継がれてきた伝統を東京の大舞台で披露できて良かった。いまはほっとしている。出演者も満足している」と語り、「これを機に伝統行事を見直し、あらためて守っていくという強い意識につなげたい」と話した。

  

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