「赤門」愛そう末永く、改修終わり竣工式

文化・芸能

[ 2010年 9月 6日 月曜日 16時43分 ]

 飯田市追手町の県飯田合同庁舎敷地内にある飯田城の遺構「桜丸御門」(通称・赤門)の大規模改修工事が終了し、4日に現地で竣工(しゅんこう)式が開かれた。管理する下伊那地方事務所の職員や工事関係者、一般住民ら約60人が参加。テープカットに代わる「開門」や和太鼓演奏で新装を祝い、今後も大切に守り続けていく思いを新たにした。赤門は9月末まで特別に開門される。

 同地事所によると、赤門は1754(宝暦4)年に建てられ、高さ7・6メートル、幅7・3メートル、奥行4・6メートル。扉や柱がベンガラで赤く塗られたことから、赤門と呼ばれるようになった。

 大規模改修工事は1985(昭和60)年以来、25年ぶり。県が約1100万円をかけて5月に着工し、傷んだ屋根瓦をふき替えたり、柱や扉のベンガラを塗り替えたりした。工事過程では、現存する最も古い改修記録と見られる1900(明治33)年の日付や大工の名が記された棟札が見つかった。

 改修にあたっては、伝統の技法や趣をなるべく忠実に再現するように配慮。塗装にかんしても、色の打ち合わせや下地作業などの工程を丁寧に施した。扉や柱に用いたベンガラは深みもある鮮やかな色合いで存在感を主張。門金物の黒い塗装がベンガラをより引き立て、重厚感や威厳ある門構えの雰囲気を演出している。

 竣工式では、「天龍太鼓」が末永い安泰を願う「太平」と「祝い」の2曲を響かせる中、赤門を開門。続いて、改修工事管理委託業者の「信濃伝統建築研究所」の和田勝社長が、今回の主な改修点などを解説した。改修工事の過程や建物内部の様子を伝える写真パネルも展示した。

 下伊那地事所の宮下富雄所長は「飯田城唯一の遺構であり、いつまでも大事に残していってもらいたい9月末まで開門するので、多くの皆さんに通り抜けてほしい」と期待。飯田合同庁舎食堂が今月の企画として、竣工祝いの特別御膳を提供する予定も伝えた。

 来賓の牧野光朗市長は「赤門は地域に愛されている市の文化財。末永く守っていくことが大切」と指摘。リニア中央新幹線を視野に入れた地域づくりの検討が進む状況を踏まえ「きょうの竣工式が地域の歴史を見直す節目となればうれしい」と話した。

  

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