おき渡り1年の幸福祈願

文化・芸能

[ 2020年 2月 12日 水曜日 15時04分 ]

 阿智村智里の信濃比叡広拯院(村上光田住職)で11日、厄除けと無病息災、招福を祈願する火渡り護摩「大火生三昧(だいかしょうざんまい)」が行われた。青空の下、飯田下伊那や中京圏などから会場を埋め尽くすほどの人々が来場。修験者姿の僧侶や観光客らがはだしでおきの上を渡り、1年の幸福を願った。

 火渡り護摩は天台宗の荒行。信濃比叡では開祖の最澄上人とのつながりをアピールしようと30年ほど前に始め、奉賛会と昼神温泉郷の旅館などでつくる実行委員会が建国記念日に合わせて行っている。

 伝教大師像前で観光客や地域住民が見守る中、村上住職ら僧侶たちが太鼓に合わせて経文を読むなど儀式を進め、正午過ぎにうず高く積んだスギの葉に点火。勢い良く炎が立ち上ると、村内外から寄せられたお札や護摩木を投げ入れた。

 約1時間後、燃え尽きたおきを平らにならして塩で清め、熱さの残るおきの上を気合を入れて渡った。厄年の人々に続いて観光客や住民も歩き、厄除けや無病息災を願った。

 初めて参加したという山梨県甲府市の高校2年生(17)は「渡る前はそんなに熱くないのではと思っていたけど、足の裏が焼けるような熱さでびっくりした。ご利益があるといい」。何度も参加している飯田市大瀬木の男性会社員(60)は「今年は厄年なので前から10番目に渡ったが、例年になく熱かった。厄が落ちればいいが、結局は自分次第ということを心に留めて一年間を過ごしたい」とそれぞれ話していた。

◎写真説明:おきの上を歩く参列者

  

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