ことしの豊年を予兆、新野の雪祭り盛況に

文化・芸能

[ 2010年 1月 16日 土曜日 13時02分 ]

 阿南町の国重要無形民俗文化財「新野の雪祭り」(金田伸由宮司、金田昭徳保存会長)が14日夜から15日朝にかけ、伊豆神社境内で繰り広げられた。雪を稲穂に見立て、大雪を豊年の予兆とする同祭り。ことしは本格的な積雪に恵まれ、祭りも大いに盛り上がった。

 伊豆神社で本殿の儀式が終わる午前1時すぎ、消防団の若者がまきや丸太で幸法(さいほう)の館をたたき「ランジョウ、ランジョウ」と声を上げた。宮司が舟形に乗せた火で巨大松明に明かりをともすといよいよお庭での舞がスタート。

 幸法や茂登喜(もどき)といった仮面の神々が舞うと地元の観客も「いよっ、おとっつぁま。いい腰つきだ。ほれぼれしちゃうねぇ」などとはやした。このほか、馬形をつけた2人が登場する「競馬(きょうまん)」や宮司による「お牛」、赤い3匹の鬼が登場する「天狗」など朝にかけてさまざまな神々が登場した。

 祭りには子どもたちも加わり、大人たちと一緒になって役割を担っている。このうち、小学1年から参加しことし6年目という下平洸弥君(12)は志津目(しずめ)の馬や幸法のビンザサラなどを担当。「雪祭りは夜遅くまでみんなでわいわい騒いですごく楽しい」という。

 金田保存会長(68)は「ことしは例年にない雪に恵まれ、きっと豊作になるだろう。あわせて雪祭りが少しでも世の中に明るい兆しになれば」と話していた。

 新野の雪祭りは3月20日、松本市の県松本文化会館で開く文化庁の「長野県内伝統的民俗芸能」に参加する。同イベントには飯山市の五束の太々神楽(県無形民俗文化財)、諏訪市の諏訪大社上社十五夜相撲(同)も出演する。

  

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