さんしょううおの人形が東京キャラバンに参加

文化・芸能

[ 2019年 12月 29日 日曜日 14時56分 ]

 東京五輪を契機に全国の文化を盛り上げることを狙うイベント「東京キャラバン」の北海道公演に、飯田下伊那地域の住民らによる巨大人形劇「さんしょううお」の人形が参加する。さまざまなアーティストや伝統芸能と融合した作品作りが進められ、来年1月に札幌市でパフォーマンスが披露される。

 東京キャラバンは、東京五輪の文化プログラムを先導するリーディングプロジェクトとして東京都などが主催し、2015年に開始。国内を中心とした都市で開催しており、本年度は北海道のほか、福島県いわき市、埼玉県、富山県、岡山県で実施されている。

 総監修を務める劇作家・演出家の野田秀樹さんの発案で、多種多様なアーティストが国や言語、文化、表現ジャンルを超えて交流し、新しい表現を創造することをコンセプトに、多彩なパフォーマンスを展開している。

 北海道公演には、野田さんや歌手・モデルの木村カエラさん、人形劇作家の沢則行さん、伝統芸能に取り組む各地の団体・個人などが参加。

 沢さんは15~18年、飯伊の住民らによって制作・上演された「さんしょううお」の監督を務めた。野田さんに同作を紹介したところ関心を寄せ、さんしょううおの人形が東京キャラバンに参加することになった。

 今月21、22日には参加アーティストが公開ワークショップを行い、作品作りをした。参加者がさんしょううおの人形をまとって体験する場面もあった。

 作品は野田さんが演出し、アイヌ古式舞踊や琉球舞踊、男鹿のなまはげといった伝統芸能も織り交ぜた舞台に仕上げる。

 完成した作品は来年1月11、12日、札幌市のモエレ沼公園ガラスのピラミッドで発表。12日午後4時半から、公式ウェブサイトでインターネットライブ中継される予定だ。

 「さんしょううお」は井伏鱒二の小説「山椒魚」をもとに、地域住民が発案。いいだ人形劇フェスタへの出演を重ね、飯田で人形劇のワークショップを実施してきた沢さんを監督に迎え、サンショウウオをはじめとした巨大な水中生物が登場する舞台に仕上げた。

 飯伊を中心に中学生から60代まで約50人が参加し、シナリオや音楽、人形制作、キャスト、裏方などに携わった。

◎写真説明:「東京キャラバンin北海道」公開ワークショップでの沢さん(左)と野田さん(撮影:篠山紀信)

  

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