「オーケストラと友に音楽祭」が29日、飯田市で始まった。この日、高羽町の飯田人形劇場で開催された「にこにこステージ音楽祭スペシャル」には、名古屋フィルハーモニー交響楽団員による弦楽四重奏が出演し、定員いっぱいの家族連れ60組を楽しませた。
小さな子どもたちにも生の演奏を―と開催する、0~2歳児と保護者のためのコンサート。クラシックのほか、子どもにとって親しみのある楽曲を盛り込んでいる。
華やかで軽やかな「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」第1楽章で開幕すると、メンバーが童謡などの一節を奏でながらそれぞれの楽器を紹介。
時計の針の音を表現した「シンコペイテッド・クロック」では、規則的でリズミカルな音色に合わせて体を揺らす親子の姿が目立った。
親しみのある映画やアニメの音楽が取り上げられると、子どもたちが手拍子をしたり、歌を口ずさむ場面も。
マジックショーでおなじみの「オリーブの首飾り」では、演奏に合わせてメンバーがマジックを披露した。スカーフをこすると色が変わったり、宙に投げた縄がスカーフに変化すると、会場から歓声や拍手が上がった。
最後に、実行委員の子どもたちがメンバーへ手作りのペンダントをプレゼント。メンバーは子どもたちと握手を交わし「お礼に」と、ディズニー映画の音楽をリズミカルに奏で、会場を楽しませていた。
音楽祭は5月5日まで開催。名フィルの「名曲コンサート」や地域で行う「コミュニティーコンサート」、音楽クリニックで名フィルから指導を受けた地元演奏家による「クリニックコンサート」、地元音楽団体の「そよ風☆コンサート」など、多彩な企画が行われる。
問い合わせは飯田文化会館内の実行委員会事務局(電話0265・23・3552)へ。
◎写真説明:演奏に合わせてマジックを披露