友に音楽祭2012」の一企画、音楽クリニックの事前練習が13日夜、飯田市吾妻町の市公民館で始まった。地元関係者だけで行ったこの日の練習には弦楽器スタンダードコースの受講生が参加し、飯田交響楽団指揮者・中村真太郎さんの指導を受けた。
音楽クリニックは音楽祭の柱の一つ「音楽を学ぶプログラム」で、名古屋フィルハーモニー交響楽団の奏者や指揮者から、地元のアマチュア音楽家や音楽を学ぶ子どもたちが直接指導を受ける。弦楽器スタンダードコースを皮切りに、中高生の吹奏楽やアンサンブル、弦楽器初心者のためのオーケストラコースも順次、練習が開始される。
弦楽器スタンダードコースには32人が参加。この日は、中村さんの指揮のもと課題曲「ディヴェルティメントK138」(モーツアルト作曲)を練習した。
楽譜を丁寧にたどりながら、音程の違いやポイントとなるリズム、音の強弱などに気を付けて合奏。明るく華やかな曲のイメージをふくらませ、各パートや全体で演奏した。
チェロパートの女性は昨年に初心者向けのコースを受講し、ことしはレベルを上げてスタンダードコースに挑戦した。「みなさんと一緒に演奏できたら楽しいだろうと参加した。こういう機会はないので刺激になる」と話していた。
名フィル団員が講師を務める事前練習は4月7、8日に各コースで実施される。
13日時点のクリニック受講者総数は172人で、昨年より43人減少。音楽祭期間中に行う指揮者コースでは16日まで受講者を募集している。問い合わせは飯田文化会館内の音楽祭事務局(電話0265・23・3552)へ。