オケ友音楽クリニック開く

文化・芸能

[ 2011年 5月 9日 月曜日 9時15分 ]

 市民手作りの音楽祭「オーケストラと友に音楽祭2011」で、地元音楽家を対象にした音楽クリニックの成果発表演奏会が4日、飯田市高羽町の飯田文化会館で開かれた。プロの演奏家に教わった受講生200人余が出演し、講師とともにクリニックで学んだ成果を披露した。

 音楽クリニックは音楽祭の柱の一つ。ことしは「学び」を重視し、楽器の基礎について学ぶ「基礎コース」を音楽祭期間前の去年12月とことし2月に新設。また中学から高校までの学びを継続させようと、中学3年生と高校1年生も受講可能になった。

 今回は小学1年生から大人まで、過去最高の215人が参加。3月から各コースで設定された課題曲の練習を行い、名古屋フィルハーモニー交響楽団の楽団員や指揮者の円光寺雅彦さんの指導を受けてきた。

 演奏会にはクリニックの5コースが出演。アンサンブルコースでは、フルート六重奏、木管八重奏、サクソフォン六重奏、金管五重奏の発表が行われ、短期間での練習ながら小編成で息の合った演奏を披露した。

 幅広い年齢層の受講者が参加した弦楽器初心者合奏コースは円光寺さんの指揮の下、弦楽器スタンダードコースとともに「こいのぼり」「星に願いを」を披露。高校生が中心となったスタンダードコースはエルガーの「弦楽器セレナード」をじっくりと響かせた。

 飯田下伊那地域の9校から91人が参加した中学生吹奏楽コースは、吹奏楽では定番のバーンズ「アルヴァマー序曲」を力強く生き生きと。6校から56人が参加した高校生吹奏楽コースは、次々と入れ替わるように奏でるリードの「アルメニアン・ダンスPart1」を安定した演奏で披露し、会場をわかせた。

 幼稚園児のころからクリニックに参加している、弦楽器初心者コース受講者は「みんなと弾けて楽しかった。クリニックではわかりやすく教えてもらい、うまくなれた。来年も参加したい」と話していた。

 アンサンブルコースの講師を務めた名フィルの首席フルート奏者、富久田治彦さんは「飯田にはフルートの愛好家が多い。自分抜きでもしっかりと練習してくれた」、クラリネット奏者の井上京さんは「小さい編成だと一人ひとりの責任が重くなる。それを学んでくれたと思う。音楽性もまとまってきた」と語った。

 クリニックでの指導と指揮を行った円光寺さんは「弦楽器はまともな音が出るまでが難しいが、先生や上手な人たちと演奏すると『自分もいつかこんな音を』と励みになる。長く続けてほしい。中学生の吹奏楽は充実した響きで、昨年より音の密度や輝きがある。高校生の吹奏楽は難しい曲だったがいい演奏ができた。成果が本番で結実してよかった。おめでとう」と、受講生に語り掛けていた。

  

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