オケ友音楽祭が閉幕 期間中5000人余が来場

文化・芸能

[ 2012年 5月 9日 水曜日 15時23分 ]

 「オーケストラと友に音楽祭」は5日、4日間の全日程を終え、閉幕した。音楽祭で行われたコンサートには計5030人が来場。また約200人の地域住民が音楽クリニックで学び、オーケストラに親しんだ。最終日には、名古屋フィルハーモニー交響楽団の名曲コンサートが行われた。

 ことしで4回目を迎える音楽祭の最終プログラムとなる名曲コンサートは、飯田市高羽町の飯田文化会館で開かれた。円光寺雅彦さんの指揮のもと、歌劇や組曲を演奏。約1000人の観客が、本格的なクラシックを味わった。

 穏やかな曲調から躍動感あふれる場面が展開される歌劇「ウィリアム・テル」序曲でオープニングを飾ると、V=ウィリアムズのイギリス民謡組曲を。第1曲から3曲まで、各曲にさまざまな民謡が組み込まれ、それぞれに味わいある演奏が繰り広げられた。

 続いて「フランス音楽独特の色彩感が表れた」(円光寺さん)、ドビュッシーの小組曲。穏やかな川の情景を歌う優しい旋律の第1曲、かわいらしく跳ねるようなリズムの第2曲、物憂げな印象から温かみのある曲調に展開する第3曲、優雅で華やかな第4曲。

 最後は、コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。千夜一夜物語の語り手シェエラザードをテーマに、彼女が語るスリリングな冒険やロマンチックな物語の世界を4楽章に渡って展開。クライマックスに向かって急激に繰り広げられた後、穏やかに調和したメロディーが奏でられてフィナーレを迎えると、会場からは大きな拍手とともに繰り返し「ブラボー」の声が上がっていた。

 音楽祭に毎年訪れているという市内在住の50代の女性は「名フィルの人たちには毎年飯田に来てもらい感謝。団員の人たちの名前もわかるようになり、親近感がある。子どもがクリニックを受講しているので、(名フィルの)先生には感謝している。来年もまた来てもらえれば」と話していた。

 終演後には、「オーケストラと友に音楽祭打ち上げ会」が同市錦町のシルクホテルで開かれた。名フィル団員とクリニック受講生、実行委員、来賓ら約100人が出席し、音楽祭を振り返った。

 矢高仰児実行委員長は「名フィルの皆さんには最後まで熱のこもったすばらしい演奏をしていただいた。これからも飯田の音楽祭を盛り上げていただければ。飯田の音楽の向上を願って、みなさんとやっていきたい」とした。

 顧問の牧野光朗市長は「音楽クリニックの成果発表演奏会に出られたかたの演奏はすばらしかった。演奏後の皆さんの輝かしい顔には感動した。クリニックは学びの音楽祭の特徴。今後も発展を祈念する」と語った。

 円光寺さんは「滞在中、まちで声を掛けていただき、優しくしていただいた。震災などでオーケストラに対して腰の引けているところが多いが、飯田には呼んでいただける。ありがたいこと。(クリニックの)子ども達は練習では初め恥ずかしそうだったが、いまは堂々としている。これからもっと大きくなる。今後の音楽祭が楽しみ」と話した。

 総務広報部会の部会長は「アフィニス夏の音楽祭で種をまいてもらい、オケ友が育ってきて4年目。オケ友が飯田の伝統文化になり、根付いてくれれば」と願った。

  

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