オケ友音楽祭 ポップスコンサート開く

文化・芸能

[ 2015年 5月 9日 土曜日 8時51分 ]

 「オーケストラと友に音楽祭」最終日の5日、名古屋フィルハーモニー交響楽団による最後の「ポップスコンサート」を飯田市高羽町の飯田文化会館で開いた。指揮者・編曲家のボブ佐久間さんを迎え、歌謡曲やシャンソン、映画音楽など親しみのある楽曲を披露したほか、ファイナル記念として郡市民92人でつくる合唱団と共演した。

 同コンサートは、オーケストラをより身近に感じてもらおうと、2009年の第1回音楽祭から開催してきた恒例のプログラム。毎年指揮・編曲を務めてきたボブさんと名フィルとの契約が終了したため、今回でファイナル公演となった。

 チケットは公演前日に完売。会場いっぱいに観客が訪れ、同コンサートの終了を惜しみつつ、最後の演奏を楽しんだ。

 「いい日旅立ち」を情感たっぷりに響かせて開幕すると、繊細なバイオリン・ソロと共に哀感漂うシャンソン4曲をメドレーで奏でたり、軽快で華やかなグレン・ミラー、厳かに音を紡ぐアメイジング・グレイスなどを披露した。

 コンサートの合間にあいさつに立ったボブさんは「大勢の人に来ていただきありがたい。今回で最後になった。お世話になりました」と感謝。「まだあちこちで演奏活動などを行う予定。またご縁があれば呼んでいただけるのではと思っている」と語ると、会場から大きな拍手が起こった。

 続いて、別れをテーマにした歌謡曲やアメリカンポップス、クラシックなど18曲をメドレーで。別れの悲しみを歌ったメロディーが次々と紡がれ、観客はじっくりと聞き入った。

 最後に、小学生から80代まで92人でつくる合唱団が登壇して、ボブさんが作詞・作曲した「煌めきの未来へ」を披露。ことし1月から練習を重ねてきた成果を、名フィルの演奏に合わせて発表した。希望あふれる力強いメロディーをいっぱいに響かせてフィナーレを迎えると、会場からは「ブラボー」の歓声と大きな拍手が送られた。

 この日は、ボブさんの66歳の誕生日。サプライズとして、名フィルと合唱団から誕生日の歌が贈られると共に、巨大なバースデーケーキと祝福の横断幕が用意された。会場からも「ボブさんありがとう」「誕生日おめでとう」といった祝いと感謝の言葉が次々と上がった。

 ボブさんは突然の祝福に驚きつつ、アンコールとして同コンサートでおなじみとなった「下伊那の歌」と「信濃の国」のミックスアレンジなど3曲を指揮。最後の「上を向いて歩こう」では観客の手拍子が加わり、にぎやかに終演を迎えた。ボブさんは鳴りやまない拍手に何度も応えながら、舞台を去っていった。

 終演後には、「オーケストラと友に音楽祭打ち上げ会」を同市錦町のシルクホテルで開いた。名フィル団員とクリニック受講生、実行委員、来賓ら100人余が出席し、音楽祭を振り返った。

  

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