グリムスパンキー、ロックの聖地に立つ 8000人魅了 「まだまだ転がり続ける」

文化・芸能

[ 2018年 5月 14日 月曜日 16時57分 ]

武道館のステージに立つ松尾さん(左)と亀本さん(HAJIME KAMIIISAKA撮影)

 豊丘村出身の松尾レミさん(26)と飯田市座光寺出身の亀本寛貴さん(27)によるロックユニット「グリムスパンキー」が12日、東京・日本武道館で単独公演を開いた。オリジナル25曲を演奏し「私たちはみんなと一緒にまだまだ転がっていく」「ここはゴールじゃなく、スタート」と新旧ファン約8000人に語った。

 ザ・ビートルズやレッドツェッペリン、ボブ・ディランらと同じ“ロックの聖地”での公演を「ロックキッズとして感慨深い」(松尾)「(自己最多の8000人が詰め掛けた会場は)素敵な光景」(亀本)と喜んだ2人だが、公演には自然体で臨み、手拍子などを無理に求めないグリム流のライブを終始貫いた。

 高校時代に作った『焦燥』、上京直前に書いた『さよなら僕の町』を演奏する前後にはふるさとに触れ、アンコール前には、かつて「美術系大学に入学して音楽の道に進む」という夢を否定した大人が題材になったメッセージソング『大人になったら』を「みんなの歌になれば」と歌い上げた。

 結成11年目、デビュー4年目でロックバンドとして大成した格好だが「これがスタートだ思っている」「大きいスタジアムを目指しちゃおうとかじゃなく、1人のリスナーとしてカッコいいと思えるものをつくっていくだけ」と明るい声で話した。

 地元在住の元メンバー2人から祝いの花が届いたことにも触れ「『頑張れ~!』と書いてあった。このユルさがいいよね」と笑顔で話した。

 会場外では松尾さんがデザインしたグッズを販売。多くのファンが早い時間帯から列を作り、トートバッグやタオル、キーホルダーなどが早々に売り切れた。

 ツアー参加者「豊丘の誇り」

 松尾さんの地元豊丘村が企画した応援ツアーには定員いっぱいの45人が村内などから参加。芸能人や音楽関係者向けのゲスト席隣に用意された1階の好位置で鑑賞した。

 中学時代から松尾さんのことを知っているという60代の女性たちは「昔から友達思いで明るく活発だった。あの子の周りには本当にいい空気が流れていた」とたたえ「村がツアーを組んでくれてうれしい」と話した。

 神稲の女性(64)は「中学の文化祭で聴いたバンド演奏も素晴しかったけれど、別世界の人になっていて、涙なしには聴けなかった。豊丘の誇りです」と感激していた。

  

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