下條村の親田八幡宮で3日、秋季祭典が行われ、地元親田地区の女子児童4人が浦安の舞を奉納して地域の平穏、発展を願った。
例年は春と秋の祭典で奉納される舞だが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、春は取り止めに。秋についても感染状況を注視して検討を重ね、「舞を奉納することでコロナ禍を振り払い、地域を明るくしたい」と実施を決めた。
この日、白と赤の装束に身を包んだ4人の舞姫は、事前に重ねてきた練習の成果を発揮し、厳かな雰囲気の中でりりしい姿で舞を奉納した。舞姫の一人(12)は「とても緊張したけど、コロナが収束し地域が元気になるよう願って、最後までしっかりと舞うことができた」と笑顔を見せた。
宮嶋怡正氏子総代長(74)は「歴史ある舞の奉納を今年も行うことができて良かった。素晴らしい舞を奉納してもらいありがたい。子どもたちが地域への愛着を育む、良い機会にもなったのでは」と喜んだ。
◎写真説明:浦安の舞を奉納する児童ら