サイトウ・キネン・フェス特別出前コンサート

文化・芸能

[ 2011年 8月 10日 水曜日 10時32分 ]

 ことし20年目を迎えた「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」の特別出前コンサートが8日、飯田市松尾代田の飯田女子短期大学講堂で開かれた。300人以上が訪れ、若手演奏家の本格的なアンサンブルを堪能した。

 サイトウ・キネン・フェスティバル実行委員会主催。実行委員会から打診を受けた南信州広域連合が運営し、飯田下伊那地域で初めてコンサートが開かれることに。小澤征爾さんの下で室内楽を学び、国内外で活躍する若手弦楽器演奏家6人による「森の六重奏団」が出演した。

 この日は4曲を演奏。近々に控えている詩人・谷川俊太郎さんとのコンサートと同じプログラムだという。シェーンベルクの「浄夜」は、嵐のような激しさの後に、月の光が照る夜空を思わせるような静けさに包まれる。

 ハイドンの弦楽四重奏曲「日の出」第2楽章では、バイオリン、ビオラ、チェロが穏やかに曲をつむぐ。続くバルトークの四重奏曲第5番第2楽章は、谷川さんのリクエスト曲。静かに不安感をかきたてる響きで、会場を満たしていた。

 コンサートでは、ビオラの森口恭子さんが進行を担当。演奏の合間には、曲や楽器の解説も行われた。

 最後のブラームスの弦楽六重奏曲1番変ロ長調第2楽章は、重厚感と旋律の美しさにあふれた曲。優しい響きの中で終演を迎えると、会場からは大きな拍手が送られた。

 アンコールでは「ふるさと」を演奏。「一緒に気持ちよく歌ってほしい」という森口さんの呼び掛けに応え、会場では大合唱が起こっていた。

 コンサートに訪れた男性は「見せ付けられた感じ。飯田にはこういう音楽がない。すごい」と、この日の演奏に驚嘆していた。

  

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