三位一体 魂吹き込む

文化・芸能

[ 2021年 4月 13日 火曜日 16時41分 ]

 国選択無形民俗文化財「黒田人形浄瑠璃」の奉納上演が10、11の両日、飯田市上郷黒田の下黒田諏訪神社境内であった。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、2年ぶりの開催。300年以上受け継がれる「三位一体の技」で観客を魅了した。地元の高陵中学校黒田人形部も披露し、練習の成果を発揮した。

 神社の春季例祭に合わせて住民でつくる保存会(山田善清会長)が主催し、黒田人形座(井坪司朗座長)が国指定重要有形民俗文化財の人形芝居専用舞台「下黒田の舞台」で演じた。同舞台で上演するのは、1年に一度のみ。

 今年は「寿式三番叟」、「関取千両幟 猪名川内の段」、「増補忠臣蔵 本蔵下邸の段」の3つを上演。人形を操る人形遣い、浄瑠璃を語る太夫、伴奏する三味線が三位一体となって人形に魂を吹き込み、巧みな所作で登場人物の心を表現した。観客は静かに見入り、演目が終わるごとに大きな拍手を送っていた。

 11日には地元の高陵中黒田人形部の生徒11人が、「生写朝顔日記 大井川の段」を披露した。三人一組で人形を操り、太夫、三味線、口上も生徒が務めた。恋人を追って大井川に行くも、渡れず岸に立って嘆き悲しむ女性の姿を演じきり、観客から投げ銭が飛んでいた。3年生の部長(14)は「昨年は文化祭しか演じる機会がなかったので、地域の人に見てもらえてうれしかった」と話した。

 上演された2日間、上郷公民館や下黒田3分館でつくる「黒田人形を観る会実行委員会」が観客に甘酒を振る舞った。新型コロナウイルス感染症対策のため、太夫や三味線、口上はフェイスシールドを着用し、座席数を減らし間隔を空けて配置した。

 井坪座長(78)は「昨年は中止になったため、上演できたことがうれしい。協力していただいた地域の方々、観客の方々に感謝したい」と述べ、山田保存会長(75)は「コロナ禍の中で開催できたことに意義がある。300年以上の歴史あるものが受け継がれるよう応援していただければ」と話した。

◎写真説明:三位一体の技が観客を魅了

  

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