上郷・飯沼神社で御柱祭開く

文化・芸能

[ 2010年 4月 14日 水曜日 8時48分 ]

 氏子たちの手により2本の御柱が300余段の石段を曳き上げられる大祭、飯田市上郷飯沼の「飯沼神社式年御柱大祭」は11日、同神社一帯で盛大に開かれた。

 今回の御柱は樹齢130年、直径80センチ、長さ17メートルのモミの木2本。午前8時、高らかな木遣り唄を合図に、氏子をはじめ多くの住民らの手により曳かれ、同地区丹保の仮安置所から御柱が動き始めた。

 仮安置所から神社までの道のりは約3キロ。参加者らは、木遣り衆とともに大きな声を掛け合い御柱を曳き歩いた。神社登り口手前で御柱の向きを90度変える場面では、てこ方が活躍。見守る見物客から「本当に向きを変えられるの?」との声も聞かれるなか、押したり引いたりと慎重に御柱の向きを変え、見事に方向転換させた。

 「エー、300段をお願いだー」。午前11時、桜吹雪が舞う中、2の柱から石段の曳き上げがスタート。石段を埋め尽くした氏子衆が御柱につながる綱を全力で曳くと、柱は少しずつ石段左脇の溝を上りだした。「ゴー」と大きな音を立て、柱が順調に曳き上げられると、地元消防団がラッパを吹き鳴らしスピードアップをあおる。見守る観客から沸き起こる大きな声援に応えるかのように、曳き手たちは気勢を上げ、力を振り絞って御柱を曳き上げた。無事300段を上り切り境内に到着すると、ひときわ大きな木遣り唄と歓声が辺り一帯に響き渡った。

 午後1時から1の柱も曳き上げられ、クレーンを使い2本の御柱が建立されると、境内を埋め尽くした多くの観客から大きな拍手が送られた。

 岡島伸好御柱祭典委員長は「地域全体が一丸となり、無事に曳き上げ、建立ができたことをうれしく思う。若い人たちの熱意も強く感じた。今後もこの伝統行事を継承し、更に発展させてもらいたい」と話していた。

  

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