上郷考古博物館でいいだの土偶展

文化・芸能

[ 2014年 5月 22日 木曜日 9時19分 ]

 飯田市上郷考古博物館は6月1日まで「いいだの土偶」展を上郷別府の同館ロビーで開いている。市内の遺跡14カ所で出土した土偶約30点を並べている。

 茅野市中ツ原遺跡で出土した縄文時代後期前半(約4000年前)の土偶「仮面の女神」が、3月に国宝指定答申を受けたことに合わせて開催。会場には、飯田下伊那地域で多く発見されている縄文中期後葉(約4500年前)から中期後半(約5000年前)の土偶を展示した。

 土偶は祭祀などのため故意に壊されたとする説があり、ほとんどが破損した状態で出土している。展示品の多くも片手や片足、胴体、頭部のみだが、下半身に細かな斜線が入り服装が表現されたものや、高さ10センチほどの丸々とした左足の破片、遮光器土偶の手の部分など、特徴的なものも目立つ。

 上郷の黒田大明神原遺跡の土偶は、でん部が大きく後ろに張り出し自立できるタイプで、飯伊から出土する土偶の特徴を示したもの。ハート型の頭を持ち、平らな両腕を広げている。

 他、口を開けた素朴でかわいらしい表情のもの、帽子をかぶったように頭部が張り出したものなど、個性的な土偶が並んでいる。

 同館の学芸員は「飯田の土偶は愛嬌のある顔をしたものが多いので、見て楽しんでもらえれば」とし、多くの来館を呼び掛けている。

  

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