下條村陽皐の龍嶽寺で27日まで、同地区で菊栽培に取り組む住民有志らでつくる「陽皐菊酔会」(吉村昭雄会長)の菊花展が開かれている。会員らが丹精した華やかな大輪の菊120鉢余りが並び、訪れた人の目を楽しませている。
同会は1989(平成元)年に発足し、手間と愛情を掛けて育てた花を多くの人に見てもらおうと、毎年菊花展を開催。過去には地区のコミュニティーセンターなどで開いていたが、7年前、同寺に舞台を移した。
発足当時に約50人いた会員も現在は9人まで減少。菊栽培歴50年という吉村会長(84)は、栽培者の減少を寂しがりながらも、「手間を掛ければ掛けただけ、美しい花という答えを出してくれるのが魅力。今年も、天候不順はあったがきれいな花を咲かせてくれた」と目を細めた。
「栽培者にとって何よりもうれしいのが、見た人が喜んでくれること。たくさんの人に楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛けている。
時間は午前10時~午後3時で入場無料。
◎写真説明:龍嶽寺で開催中の菊花展