人形劇フェスタ、日本初上演の作品を 飯田・仏メジ市交流事業

文化・芸能

[ 2016年 8月 3日 水曜日 15時57分 ]

飯田シャルルヴィル交流事業 友好都市提携を結ぶ飯田市とフランスのシャルルヴィル・メジエール市との交流事業として、メジ市の人形劇団「ヨウカイ劇場」の公演が2、3の両日、いいだ人形劇フェスタで行われた。計3公演に多くの人形劇フアンが訪れ、日本初上演の作品を堪能した。

 人形遣いで造形作家のヴィオレン・ファンベルさんが2014年、国立高等人形劇芸術学院卒業後に立ち上げた劇団。劇団名は日本語の「妖怪」に由来しており、人間の世界と超常現象の世界とのはざまを表現することで、人間の現実との関係性について問題提起を試みている。

 今回の上演作品「Volatil(ボラティル)(es)」のタイトルは、はかない、気化する、消えて無くなるといった意味で、自分自身から抜け出た人の形を描く。多くの国際フェスティバルで上演され、注目を集めている。

 少年が5歳の時、父がさらわれて姿を消してしまう。母は悲しみで正気を失い、人間でいることを放棄して鳥になる。人間のすすり泣きが鳥の鳴き声に変わり、痛々しい姿の母が鳥に変化して激しく羽音を響かせながら飛び立つ。

 終始暗い舞台上で、首のない人や幹が女の胴体になっている木、逆さまの鳥の影など、幻覚のようなシーンが次々と登場する。最後に光の明滅を繰り返し、ゆっくりと現実に引き戻されて終幕を迎えた。

 公演後には、団員が舞台で使用した人形や衣装、小道具類を紹介。観客は、本物の鳥の羽を使った翼やはく製の鳥などを間近で見ながら団員に質問したり、撮影を行っていた。

  

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