今年はコロナ退散も願い

文化・芸能

[ 2021年 2月 8日 月曜日 15時33分 ]

 飯田市千代の野池地区で8日、1年の無病息災を願う「事の神送り」が行われた。疫病神を村の外へ送り出す行事で、住民約15人が短冊やおひねりで飾った笹竹を持って練り歩き、隣の田力地区まで神を送り出した。今年は疫病退散にかけてコロナ収束も願った。

 400年以上前から伝わるとされ、国の選択無形民俗文化財「伊那谷のコト八日行事」の一つ。野池地区では「事八日」の2月8日に行っている。

 事の神送りは神之峰の東西を回る2ルートがあり、野池は神之峰西側ルートの出発地点。東側ルートは千代の芋平が出発地点で、両ルートとも龍江や上久堅を経由し、喬木村境まで神様を送る。

 住民は事前に約2メートルほどの笹竹を用意し、「馬」や「風の神」と墨書きされた短冊をつるした。「交通安全」などの願い事の他、今年は「コロナ退散」も記した。また、髪の毛や爪を包んだおひねりも付けた。今年は新型コロナウイルス感染防止のため運ぶ前に笹を消毒液で拭いた。

 野池公民館に集合すると、午前9時半に出発。「ドンドンチンチン」と太鼓や鉦を打ち鳴らしながら、約1・6キロ先の田力地区との境まで竹を運んだ。地区境まで到着すると竹を置き、慣わし通り後ろを振り返らないように帰った。

 野池区長の北澤完治さん(66)は「疫病退散を願う行事なので、コロナの収束も一緒に祈願した。久しぶりの住民が集う機会になって良かった」と話した。

◎写真説明:笹竹を運ぶ住民ら(飯田千代の野池地区)

  

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