今田人形浄瑠璃奉納公演を開催

文化・芸能

[ 2012年 10月 17日 水曜日 9時01分 ]

 宝永時代から300年以上続く国選択無形民俗文化財の今田人形浄瑠璃奉納公演が13、14の両日、龍江の大宮八幡宮境内にある今田人形の館で開かれた。13日の宵祭り公演では神社境内に竹宵の演出も設けられ。会場に訪れた観衆がろうそくによる幻想的な人形浄瑠璃の舞台に魅了された。

 13日の宵祭り公演では、淡路人形の最も古い形式を残した「戎(えびす)舞」で開幕。庄屋のもとに訪れたえびす様お神酒を飲むと沖に出て大きな鯛を釣り上げた。

 続いて、総合学習で練習を続けてきた竜峡中学校今田人形座が「伽羅先代萩 政岡忠義の段」を上演。幼君の代わりに亡くなった我が子を思う政岡の悲しみを中学生ながらも細やかな人形遣いと堂々とした語りで演じ、観衆を引き込んだ。

 このほか、今田人形座が「傾城阿波鳴門 順礼歌の段」「伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段」を上演。外題が進むにつれ徐々に照明が暗くなり、最後はろうそくの明かりのみで照らし出した。

 会場を訪れた牧野市長は「300年の伝統誇る今田人形は大変重要なもの。その範囲を世界にまで広げている。まさに飯田市が目指す小さな世界都市の文化といえる」と話していた。

 14日の本祭り公演では今田人形座の「寿式三番叟」「戎舞」に引き続き、龍江小学校今田人形クラブが練習を重ねた「傾城阿波鳴門 順礼歌の段」を上演。最後に今田人形座による「日高川入相花王 渡し場の段」が上演された。

 今田人形が初上演されたのは1704年。明治になり阿波の人形遣いが指導に訪れ、公演が本格化。操り師が減少し公演が危ぶまれる時期もあったが、有志によって続けられ今田人形保存会、今田人形座などによって守られている。

  

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