伝統受け継ぐ手作り花火 上清内路で作業始まる

文化・芸能

[ 2014年 9月 5日 金曜日 11時26分 ]

 阿智村上清内路で煙火同志会による花火作りが1日から始まった。地区内で3つの組に分かれ、それぞれの担当する仕掛け花火にあわせ、約1カ月間かけて炭や硫黄、硝石を混ぜて火薬を作る。下清内路でも煙火有志会による花火作りが行われ、上清内路は10月6日、下清内路は同12日に手作り花火を奉納する。上清内路は入場制限がある。

 上清内路中心部の近くの山際の作業場とふるさと村自然園せいなの森キャンプ場近くの2カ所で、連夜、火薬の製造や取り扱いの免許を持つ会員らが仕事終わりに集まり「すり」と呼ばれる作業に汗を流している。

 このうち3組は、紫色の色が特徴の「ぶどう」や古式スターマインの「棚火」などを担当。焼いた炭を細かく砕いて粉状にし、仕掛けの種類や花火の勢いごとに細かく配合を調節する。

 炭と硝石、硫黄を混ぜ合わせる「すり」という作業は、下清内路では薬研(やげん)という道具を使うが、上清内路ではすり鉢と大きな木の棒のみを使うのが特徴だ。

 火薬の性質が均一になるよう交代で丹念にすりつぶしていく。この作業だけに2週間を費やすという。その後は火薬を詰める竹筒の準備や仕掛けの補修などを手がけていく。

 花火の製造に加わって5年目だという男性(31)は「小さいころから花火を見てあこがれていた。今月結婚するので毎日は出られないかもしれないが、伝統の花火をしっかり受け継いでいきたい」と話していた。

  

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