信濃比叡広拯院で火渡り護摩

文化・芸能

[ 2016年 2月 13日 土曜日 8時11分 ]

 阿智村智里の信濃比叡広拯院(村上光田住職)で11日、厄除けと無病息災、招福を祈願する火渡り護摩「大火生三昧(だいかしょうざんまい)」が行われた。雲一つない青空の下、飯田下伊那や中京圏などから会場を埋め尽くすほどの人々が訪れた。修験者姿の僧侶や観光客らがはだしでおきの上を歩いて1年の幸福を願った。

 火渡り護摩は天台宗の荒行で、広拯院で行うのは25回目。開祖の最澄上人とのつながりをアピールしようと、奉賛会と昼神温泉郷の旅館などでつくる実行委員会が建国記念日に合わせて行っている。

 村上住職と村内外の僧侶たちは、太鼓に合わせた読経に続いて四方に矢を放つと、うず高く積んだスギの葉に点火。炎が上がると、村内外から寄せられたお札や護摩木を投げ入れた。おきを平らにならし、塩で清めると、熱さの残るおきの上を気合を入れて渡った。厄年の人々に続いて観光客や住民も続き、厄除けや無病息災を願った。

 松川町から参加した男性(60)は「熱かったけれど、心が洗われるようで気持ち良かった」と語った。麻績村から毎年、筑北や善光寺のグループとともに訪れているという女性(73)は「いつも楽しみにしている。ことしは天気が良いからおきが熱そうですね」と話していた。

 広拯院はことし伝教大師像建立20年、本堂落慶10年の節目の年。来年は伝教大師最澄上人が広拯院を創建して1200年を迎えることから、学習会や講演会、記念法要などを行っていく予定だ。

  

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