元善光寺も1年延期

文化・芸能

[ 2020年 6月 4日 木曜日 15時49分 ]

 新型コロナウイルスの影響で、長野市の善光寺で2021年春に予定されていた数え年で7年に1度の「御開帳(ごかいちょう)」の1年延期が決まり、ゆかりがある元善光寺(飯田市座光寺)も1年延期することを決めた。前回の15年も「同時御開帳」しており、期間中に40万人弱が訪れた。本多秀道住職(46)は「安全の確保が難しい状況を考えると延期は仕方ない」と話した。

 次回御開帳は当初、来年4月4日~5月30日に予定していた。御開帳に向け、元善光寺では期間中の開扉大法要、中日大法要、結願大法要の日程を記したチラシを昨年秋に5万部作成。既に1万部を配り、5月からは準備を本格化させる予定だった。

 本多住職は「狭い境内だと参拝客で過密になる恐れがある」と指摘。「六善光寺」(善光寺、元善光寺、甲斐善光寺、善光寺東海別院、関善光寺、岐阜善光寺)と呼ばれる他の寺とも情報共有しながら「安心して訪れてもらえるような対策を考えたい」と語った。

 新たな日程は、22年4月3日~5月29日の57日間。元善光寺では4月3日に開扉大法要を実施し、5月1日に中日大法要、5月29日に結願大法要を行う。

 関係者によると、同時御開帳は1997年に始まり、15年は26寺院が行った。

 15年の元善光寺の御開帳では回向柱(えこうばしら)に触れたり、前立本尊の一光三尊阿弥陀如来像に手を合わせたりする姿が多く見られた。

 回向柱は秘仏の本尊と同じ形をした前立本尊右手の金糸と「善の綱」で結ばれ、柱に触れることで本尊と縁が結ばれるとされる。

 麻績の里(座光寺)は、本多善光が難波の堀から一光三尊の阿弥陀如来を迎えた地。長野に本尊を移した際、麻績の里には木彫りの御尊像が残され、「毎月半ば十五日間は必ずこの麻績の古里に帰りきて…」という誓願を残したといういわれから、古くから「善光寺だけでは片参り」とされる。

◎写真説明:前回の回向柱が立つ元善光寺の境内

  

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