全国からの200点余を 「下伊那の書展」開幕

文化・芸能

[ 2017年 5月 26日 金曜日 15時25分 ]

「第15回下伊那の書展」会場(飯田創造館で)

 地域や流派に関わらず、多彩な書が一堂に会する「第15回下伊那の書展」(南信州新聞社・同実行委員会主催)が26日、飯田市小伝馬町の県飯田創造館で開幕した。30日まで、全国から寄せられた200点余を展示している。市教育委員会と下伊那教育会、県高等学校書道教育研究会南信支部が後援。

 書の表現と鑑賞を通じて書の文化、芸術を支え発展させるとともに、愛好者のすそ野を拡大することを目的に開催。出品資格を限定せず一人1点、選考は一切行っていない。

 ことしも飯田下伊那を中心に県内をはじめ関東、関西、東海地方など全国各地から出品があった。10代から高齢者までと年齢層が幅広く、愛好家や指導者、プロの書家まで、経験や流派、社中などにとらわれないバラエティーに富んだ作品がそろった。

 会場には、漢字やかな、篆刻、刻字などの軸装・額装作品が並ぶ。題材は古典の漢詩や和歌、故事、近現代詩、一文字書、自作の詩や俳句を取り上げたものも。プロ・アマチュアに関係なく五十音順で展示しており、ことしは「ま行」から始まっている。

 甲骨文を骨に刻んだり、仏教の言葉を板に書いたり。字とイラストを組み合わせた作品や、紙を染めて字を表現したものもあり、多彩な表現の作品が並んでいる。

 初日の26日は開場から多くの愛好者や出品者が訪れ、それぞれの書を鑑賞。「うまいね」「こんなふうに書けたら」などと感想を語り合っていた。

 第1回から毎年出品している伊藤博夫さん(78)=飯田市山本=は「上手じゃないが、書いていくうちに上達してきたかな。書が好きで、農業のかたわら書いている。他の出品者の皆さんは、しっかり書かれていて力作ばかり」と話していた。

 開場は午前9時から午後5時(最終日は同3時)まで、入場無料。展示作品は後日、南信州新聞紙上で順次紹介する。

 期間中の27日には、同展に出品している豊丘村出身の書家、市澤静山(要三)さんの講演会「書体の変遷と字体の変異」を同市仲ノ町の下伊那教育会館で開く。午後2時から、入場無料。

  

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