全国奴まつりに大名行列が参加

文化・芸能

[ 2012年 9月 21日 金曜日 9時59分 ]

 山形県河北町で17日に開催された「第6回全国奴まつり」に本町三丁目大名行列保存会(大島明会長)が参加し、県外では93年ぶりに行列を披露した。「東日本大震災の被災地東北に、少しでも元気を」との思いから参加した同会のメンバーら。35人の役者、10人のスタッフ一人一人が、心を込めた精いっぱいの演舞を披露し、集まった多くの観客を魅了した。20日、飯田市役所を訪れ牧野光朗市長に参加の報告をした大島会長は、「多くの人に喜んでいただくことができた」と胸を張った。

 全国奴まつりは、地元河北町の「谷地奴」に加え、毎年、全国各地から大名行列を行う3団体を招いて開催する。ことしは同保存会のほか、宮城県大崎市の「稲葉大名行列保存会」、愛知県刈谷市の「寺横町奴会」が招かれ、それぞれに特徴的な行列を披露した。

 大島会長によると、他の団体の行列は、各地の氏神を祭る祭礼が起源になっており、江戸時代の参勤交代スタイルの行列は同保存会のみという。このため、観客をはじめ、各団体の関係者などからは、「所望など初めてみる所作ばかり。本物の大名行列を見ることができた」と感嘆の声が上がったという。

 また、小浜藩、仙台藩、姫路藩などの大藩が実際に参勤交代に使用したとされる諸道具を使っての、華やかで勇壮な行列は観客を魅了。豪快な毛やりの投げ合いや、草履を高々と投げ上げてのキャッチなどでは、会場を大いに沸かせた。

 大島会長は「先人が受け継いできてくれた参勤交代スタイルの行列が、どれほど価値のあるものかをあらためて感じることができた。今後、更に継承していくという使命感が強くなった」と話していた。

 報告を受けた牧野市長は「東北の人たちの元気付けになったと思う。保存会の皆さんの活動に報いるため、市としても今後の保存、継承を支援していきたい」とねぎらった。

  

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