内容豊かな200点並べ 29日まで「下伊那の書展」

文化・芸能

[ 2012年 5月 26日 土曜日 13時59分 ]

 地域や流派などを超え、多彩な書が一堂に会する「第10回下伊那の書展」(南信州新聞社・同実行委員会主催)が25日、飯田市小伝馬町の県飯田創造館で開幕した。同館301号室と201号室、ふれあい創造ギャラリーに約200点の額装、軸装作品を展示している。市教育委員会と下伊那教育会、県高等学校書道教育研究会南信支部が後援。29日まで、入場無料。

 書の表現と鑑賞を通じて書の文化、芸術を支え発展させるとともに、愛好者のすそ野を拡大することを目的に開催。出品資格を限定せず一人1点、選考は一切行っていない。ことしは1月に南信州新聞紙齢2万号を達成したことから、記念事業として講演会や高校生による書道パフォーマンスも期間中に行われる。

 今回も飯田下伊那を中心に県内だけでなく、北海道、関東、関西、東海地方など全国各地から出品があった。10―80代と年齢層も幅広く、愛好者から指導者、プロの書家まで、経験や流派、社中などにとらわれない多彩な作品がそろった。

 会場には、行書や草書、かな、篆刻(てんこく)、刻字などの力作が並ぶ。題材は古典や近現代詩のほか、昨年の東日本大震災への思いを表したものも。墨の濃淡を使い分けて表現したり、英語で表したり。俳句を書いた短冊17枚を張り合わせたもの、紙に書いた書を切り取って切り絵のように仕立てたものなど、趣向を凝らした作品も。プロもアマチュアも関係なく五十音順で展示しており、ことしは「か行」から始まっている。

 初日の25日も多くの愛好者や出品者が訪れ、一点一点じっくりとながめたり、感想を語り合いながら鑑賞していた。

 毎年来場しているという女性(80)は「自分もかなを習っていて、好きで見に来ている。いろんな書体の書があるのが下伊那の書展の魅力。見ていると落ち着く」と語った。

 第1回展から毎年出品を重ねている男性(85)は「ふつうの書展と違ってそれぞれの個性が出ていてユニーク。基礎からしっかりとやっている人が多い。毎年内容が濃くなり、バラエティーに富んでいる」と話していた。

 開場は午前9時から午後6時(最終日は同4時)まで。展示作品は後日、南信州新聞紙上で順次紹介する。

 本紙紙齢2万号達成記念講演会「良寛―その生涯と書」は27日午後1時半から、飯田市吾妻町の市公民館ホールで開く。良寛研究の第一人者である小島正芳さんを迎え、求道者であり、書家であった良寛の実相に迫る。入場無料。

 また飯田高校書道班と飯田風越高校書道部による書道パフォーマンスが26日、創造館前で行われる。風越高は午後1時、飯田高は同3時から。観覧無料。

  

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