創造館で「飯伊50人展」 多彩なジャンルの意欲作

文化・芸能

[ 2013年 6月 1日 土曜日 13時22分 ]

 飯田下伊那地域の作家を中心とした「第2回アートウェーブ飯伊50人展」(同展実行委員会主催)が4日まで、飯田市小伝馬町の県飯田創造館で開かれている。若手からベテランまで、さまざまなジャンルの意欲作を展示している。

 地域美術の停滞を打破し、新たな才能の発掘や地域美術を支えてきた重鎮の仕事、才能の発露の場として、昨年に引き続いて開催。キャリアや団体などの立場に関わらず、個人の自由な創造性を発揮した作品を並べている。今回は飯伊をはじめ中川村や伊那市、駒ケ根市などの20―80代まで、45人が参加した。

 会場には岩彩、油彩、アクリル、銅版画、ミクストメディア、書、CG、デザイン、彫刻、工芸、現代美術など、多彩な作品が並ぶ。木材や縄などを材料に人体の骨組みを制作した彫刻、藍など植物染料や顔料で谷あいの土地に暮らす人々の生活風景を描いた染色作品。画面いっぱいに描かれたザクロの実に女性性を象徴した絵画。墨にのりを混ぜて独特の質感や透明感を出し、中原中也の詩を繊細に表現した書など。

 ことしは初めて、現代美術作品1点を野外に並べた。木にびっしりと生えたキノコのかさをカラフルに着色したものや、木の皮の裏側に色を塗って生えている木に縛り付けたものなどを、同館前の芝生に展示している。

 初めて同展に参加した女性(26)は、大きなハスの上で2匹の大きな鳥が乱舞し、その周囲をさまざまな生き物が飛び交う様子を描いた銅版画を出品。男女の結び付きによって世界が創造されることを象徴した。

 「(50人展は)自分のように始めたばかりの人からベテランまで、年代やキャリアがばらばらなのがおもしろい」とし、「これからも勉強しながら創作に取り組みたい」と語った。

 染色の伝統的技法である筒描きで制作に取り組む女性は、世界のあらゆる物事のつながりをコンセプトに、淡い色調で染め上げた物語の世界を作品に表現している。

 同展への出品は2回目。「参加することで地元の他の作家さんを知る機会になったし、飯田を知るきっかけの一つにもなった」と話した。

 実行委員で染色家の男性は「いろんなジャンルの作品がある。見た人が自分で描いたり作ることに取り組むきっかけにもなるのでは」、版画家の男性は「出品者は肩書きは関係なく、できるだけ伸び伸びと参加してもらい、作品だけを見せていきたい。できるだけ風通しの良い展覧会になれば」としていた。

 入場無料。開場は午前9時から午後5時(最終日は同4時)まで。

  

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