創造館で下伊那の書展が開幕

文化・芸能

[ 2011年 5月 30日 月曜日 9時04分 ]

 地域や流派などを超え、多彩な書が一堂に会する「第9回下伊那の書展」(南信州新聞社・同実行委員会主催)が27日、飯田市小伝馬町の県飯田創造館で開幕した。31日まで、211点の額装、軸装などの作品を展示している。市教育委員会と下伊那教育会、県高等学校書道教育研究会南信支部が後援。入場無料。

 書の表現と鑑賞を通じて書の文化、芸術を支え発展させるとともに、愛好者のすそ野を拡大することを目的に開催。在住者も含め出品資格を限定せず、審査は行っていない。県内だけでなく、北海道、関東、関西、中部、九州地方など全国各地から出品があった。

 今回も飯田下伊那地域の愛好者から県外で活躍するプロの書家まで、経験や流派、社中などにとらわれない多彩な作品がそろった。プロもアマチュアも関係なく五十音順で展示している。

 行書や草書、かなやデザイン化された文字、カリグラフィー、篆刻や創作など、さまざまな力品が並ぶ。題材は東洋の古典から現代詩まで幅広い。扇面に書いたもの、自身で表装を手掛けたものも。

 東日本大震災を主題にした作品も多い。昨年の書展に合わせて開かれた講演会で講師を務め、次回に出品すると約束した雑誌「墨」編集長の太田文子さんは、ハスの花の絵とともに金字で書をしたためた作品を展示。過酷な状況の中でも負けない心を―という思いが込められている。

 同展実行委員である飯田高校書道班顧問の斎藤清教諭は「昨年に続いて出している人はレベルが上がっている。ベテランの人は安定した作品。震災からの復興を願ったものもある」と出品作を評し「ありとあらゆるジャンルの作品がある。見て楽しめる展覧会なので、ぜひ足を運んでほしい」と話していた。

 開場は午前9時から午後6時(最終日は同4時)まで。展示作品は後日、南信州新聞紙上で順次紹介する。

  

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