松本市でこのほど開催された「第64回長野県美術展(県展)」の飯田支部出品者による作品展が31日まで、飯田市小伝馬町の県飯田創造館で開かれている。日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門に出品された力作75点を展示している。信州美術会飯田支部・南信美術会主催。
県展は今月3日から15日まで、松本市美術館で開かれた。同支部からは4部門に79人が出品し、59点が入選。このうち4点が入賞した。会場には、物故者や審査員を含む66点が展示された。
今展では、入落選にかかわらず飯田下伊那地域から出品された作品を並べた。公平に作品を見てもらおうと賞の札を付けず、作者名とタイトルのみを記している。
南信美術会の吉川稔会長は「入選も落選も紙一重で、どれもいい作品。(今展に)展示するのは恥ずかしいと言う出品者もいたが、その思いがばねになってこれから伸びていく」とした。
飯田支部の出品者のみの作品展は初めて。「飯田から松本会場まで見に行った人は少ないと思う。今展によって身近に感じてもらうとともに、次回に向かって出品しようという意欲をかきたててもらえれば」と話していた。
次回の第65回県展は2013年9月、飯田市美術博物館を会場に開催される。入場無料。