千代野池区で大将荒神

文化・芸能

[ 2017年 2月 6日 月曜日 15時26分 ]

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 飯田市千代の野池区(75戸)で4日、江戸後期から続く厄除け行事「大将荒神(たいしょうこうじん)」が行われた。地元の小中学生11人が集落内の8カ所で太鼓と鉦(かね)を鳴らし、「大将荒神、大将荒神」と唱えながら住民と一緒に数珠を回して1年の無病息災を祈願した。

 天保の大飢饉が起き、千代でも農作物の不作と病気の流行が深刻だった1833(天保4)年に、行者のお告げに従って始まったとされ、木地師が作ったという365個の数珠を持って野池の全戸を回る時代が長く続いた。

 数珠の数は行事の最中にひもが切れるなどして減り、巡回場所を組合の集会場に集約するなど、時代の移り変わりとともに変化した点はあるものの、子どもたちが中心となって180年以上続く伝統を守っている。

 ことしも野池神社を出発した子どもたちの一行は、移動中も「大将荒神」と唱え続けながら6集会場と最終地点の個人宅を訪ねた。集まった住民たちは「天保4年癸巳(みずのとみ)7月」と刻まれた大きな珠(たま)が手元に来ると、額に押し当てて1年の無事を祈っていた。

 区長の榊山信雄さんは「私が子どもの頃は家々でもらった炒り豆や干し柿をはんてんの内側に縫い付けた袋に入れ、夜中まで回った」と昔を懐かしみ、当時と比べて少なくなった子どもたちが行事を続ける姿をPTAの役員とともに見守った。

 太鼓をたたき、最年長としてリーダーシップを発揮した中学3年の榊山秀輝君(15)は「何年もやっているが、古い伝統をこれからも続けたいとあらためて思う」と話していた。

 8日には国の選択無形民俗文化財「伊那谷のコト八日行事」の一つ、「事の神送り」が千代の芋平と野池で行われ、芋平から上久堅方面、野池からは龍江方面にリレー形式で事の神を送る。

  

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