4回目を数える南信州獅子舞フェスティバルが16日、飯田市の中心市街地で開かれ、県外からの2団体を含む23団体が伝統の舞を繰り広げた。創作獅子舞コンテストや南信州うまいもん大集合などのイベントも開かれ、多数の観覧者でにぎわった。
中心市街地“丘の上”での開催は第2回大会からで、今回が3回目。ことしは飯田駅前から銀座までの中央通りを演舞会場に開き、有料・無料の複数の観覧席を設けた。
各ポイントでは、南信州が誇る伝統の屋台獅子が勇ましく、華やかに個性あふれる舞を展開。祭囃子に併せて右へ左へ、上に下に獅子頭を振るわせ、観衆を魅了した。
茨城県の柳貴家正楽社中の水戸大神楽と東京都の目黒流貫井囃子保存会の祝獅子舞も参加し、守り続けている舞を発表。小学生や中学生たちのオリジナル獅子が登場する創作獅子舞コンクールでは、オリジナリティー豊かな舞が次々と披露され、観衆を沸かせた。
会場近くの中央公園では各地の伝統食や郷土料理が集合する南信州うまいもん大集合が開かれ、地元を中心とする多彩な屋台村が設営された。
フェスは「南信州が誇る伝統芸能の獅子舞を全国にPRしたい」と、飯田りんごんの会場で鼎地区の保存会員らが開いていた「THE獅子舞」を発展させる形で、2008年から開かれている。南信州に伝わる獅子舞は「屋台獅子」と呼ばれ、大型バスほどの大きさのものが多く、巨大獅子が一堂に介するイベントとして定着している。