名物の演劇が終幕 名古熊演芸クラブがさよなら公演

文化・芸能

[ 2017年 7月 27日 木曜日 17時06分 ]

練習に励む会員たち

 飯田市鼎の名古熊神社で開かれる「名古熊夏祭り」の呼び物として、26年にわたって演劇作品を作り続けてきた名古熊演芸クラブが、8月6日の上演をもって活動を終える。最終公演は名古熊出身の勤皇志士を題材にした「関嶋金一郎物語」を演じる。

 演芸クラブは戦後に演劇をしていた青年団の意思を受け継ごうと、当時30~40代だった男女で1991年に活動を始めた。

 名古熊公民館のステージの完成記念に、同館に請われて再び舞台に立った60歳以上の元青年団員を裏方として支えた若い公民館役員たちは「これからは自分たちが伝統をつくろう」と一念発起。94年の「白浪五人女」以来、毎年上演している。

 民話やテレビ番組、地元の題材をモチーフにしたオリジナルの脚本を毎回作り、戦後50、60、70年の節目には戦争作品を上演。大道具や衣装、照明にも力を入れてきた。

 回を重ねるごとに演技力も高まり、祭りの目玉となったが、会員が高齢化し、世代交代が思うように進まなかったため、今夏で活動を終える決断をした。

 最後の出し物は、思い入れがあった「名古熊物語」シリーズの4作目にして最終話。講談調の語りに芝居をはさみ、地元志士の短い生涯を描く。

 脚本を書き続けた会長の玉置秀隆さん(63)は「名古熊出身の人物が日本の歴史に関わったことを知ってもらえたら」と話している。

 地域から「惜しい」「続けてほしい」という声が聞かれる中での幕引きについて、会員たちは「劇を見た若い人たちが、名古熊の文化として何年か後に再開してくれたら」と話している。

 上演は午後7時10分頃から境内の特設ステージで。

  

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