喬木村富田の喬木第二小学校の全校児童52人による陶芸展が、村椋鳩十記念館ギャラリーで始まった。「土の温もりを感じながら作った」という力作が並び、来場者の視線を集めている。22日まで。
陶芸制作は4年目。学年ごとに▽楽しい動物さん(1年)▽ゆかいなお面(2年)▽魚の壁掛け(3年)▽筒形の人形(4年)▽すてきなキャンドルスタンド(5年)▽マイシーサー(6年)―とテーマを決め、地元で活動する富田陶芸クラブのメンバーや前校長から指導を受けた。
子どもたちは掲げたテーマに添って粘土で形づくり、学校近くの富田陶芸館の窯で焼成。焼き上がりを想像しながら釉薬を盛る工程を挟み、1200度ほどの本焼きによって表面につやを出した。6年生は江戸後期から明治初期にかけて作られた地元の「富田焼」を意識し、市販の釉薬に灰や土を混ぜ込んだ手作りの釉薬で表現した。
2年生のお面は、笑っている女の人、何でもできる福の神、怒った鬼など、自由な発想で形に。3年生はそれぞれ2種類の魚を作り、ひもでつなぎ合わせて壁掛けにした。6年生の作品になると細部にまでこだわった作品が多く、「幸福にまぎれてきた悪を止めているように」との思いを込めて丁寧に仕上げた作品もある。
展示は午前10時から午後6時(土日は午後5時)まで。月曜と祝日は休館。入場無料。問い合わせは椋鳩十記念館(電話0265・33・4569)へ。