地元で何度も演じて 巨大人形劇「さんしょううお」説明会

文化・芸能

[ 2017年 3月 27日 月曜日 15時19分 ]

人形を試着する参加者

 NPO法人いいだ人形劇センターがプロデュースする巨大人形劇「さんしょううお」の説明会が24、25日、飯田市高羽町の飯田文化会館で開かれた。2日間で約30人が参加。監督を務める人形劇作家の沢則行さん(55)=プラハ=が、来年度に発表予定の同作品について紹介し「興味がある人はぜひ参加・協力を」と呼び掛けた。

 

 2015年秋に始まったプロジェクト。現在は飯田下伊那地域を中心に中学生から60代まで20人が参加し、井伏鱒二の小説「山椒魚」をもとに、巨大なサンショウウオと水中生物たちが登場するオリジナルの物語を制作している。

 

 昨年のいいだ人形劇フェスタでは、頭部が3×4メートルほどのサンショウウオなどの人形を使い、8分ほどのデモ上演を実施。高羽町の飯田文化会館ホール入り口前で行った10公演に延べ1560人が来場し、大きな人形たちが繰り広げるステージを楽しんだ。

 

 現在は完成版に向けて人形作りに取り組んでおり、サンショウウオは脚や尾などの各部位を制作中。水中生物はカワエビとカニ、カエル、タニシなどを登場させる予定で、人が担いだり着ぐるみのような状態で演じる。

 

 完成版はことし8月の人形劇フェスタ期間中か10月に発表する予定だが、スタッフやキャストが不足しているため、参加者やプロジェクトをサポートする協力者を募ろうと説明会を企画。

 

 会場では、昨年のデモ公演や、松尾明に設けた作業場「山椒魚工房」での人形制作の様子を捉えた映像を上映したほか、人形のデザイン画を展示した。

 

 またプロジェクトに参加する高校生が、制作中のタニシの人形をまとって劇中歌を披露した。音楽は市内出身の作曲家、佐東賢一さんが担当し、バンドの生演奏で劇を展開する予定だ。

 

 沢さんは「日本にはあまりない大きな芝居。作る作業は山ほどある。プロジェクトに協力したいという気持ちがあれば参加してほしい」と呼び掛けた。

 

 説明会の参加者は作品について質問したり、タニシやカワエビの人形を試着。殻が半分に割れて2人で動かせるようになっているタニシや、頭上で前後に揺れるカワエビの人形の動きを体験していた。

 

 沢さんは「飯田は人形劇のまちと呼ばれているので、世界的に見てあまりないようなユニークな芝居を持っていたほうがいいのでは。地域の役に立ちたくて作っている。地元の人たちが主導して完成させ、完成したら終わりでなく何度も演じてもらえたら」と話している。

 

 完成版は今夏または秋に発表するほか、来年6月に北海道、8月に人形劇フェスタでも上演する予定。

 

 参加対象は中学生以上で、夜間の作業や稽古に参加できる人。人形制作や公演運営の手伝い、PR活動での協力、経済的支援も募っている。参加費は年度2000円で、短期のサポートでの参加は無料。来月初めごろまで参加者を募集している。

 

 問い合わせは、いいだ人形劇センター(電話050・3583・3594)へ。

  

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