地元の酒や公演楽しむ 大人対象に人形劇講座

文化・芸能

[ 2018年 1月 17日 水曜日 16時34分 ]

今田人形座による「戎舞」

 NPO法人いいだ人形劇センターと飯田文化会館は16日、地元の酒と人形芝居を楽しむイベントを飯田市高羽町の同館で開いた。約50人が参加し、酒について知識を深めたり、試飲や今田人形座による公演を楽しんだ。

 普段、人形劇に関心のない人にも興味を持ってもらう機会にしようと、大人を対象に開催した教養講座「オトナのための人形劇講座」第1弾。

 今回は日本酒をテーマとし、酒と人形芝居に関する講座とともに、えびすが酒を飲みながら人々を寿ぐ「戎舞(えびすまい)」の公演を行った。

 はじめに、喜久水酒造の後藤高一営業部長が飯田を中心に、古代から現代までの酒造りの歴史について解説した。

 昭和期は不況による酒造場数や石高の減少、戦時下での生産統制が行われ、酒米が配給制に。1943(昭和18)年の企業整備令を受け、飯田下伊那地域では当時37軒あった業者が参加して翌年、下伊那酒造会社(現喜久水酒造)を設立したことを語った。

 続いて人形劇の図書館(滋賀県)の潟見英明館長が、「戎舞」を中心に酒と人形芝居との関わりについて講演。

 近世、兵庫県西宮市の西宮神社近くに住んでいた人形遣いの人々が、えびすの人形を使って舞う「えびすまわし」をして全国にえびす信仰を広めたことを説明した。

 西宮出身の人形遣いが技を伝えた淡路や、徳島県の阿波では、正月に家々を回ってえびすまわしをする人形遣いが近年まで残っており、今田人形座では阿波の人形芝居に学んだ「戎舞」に取り組んでいるという。

 潟見さんは「えびすは酒で有名な西宮から出ているので、のんべえ。(公演では)酒を飲みながら人々に振る舞う楽しさがある」と魅力を語った。

 今田人形座による「戎舞」の舞台では、釣竿を持って登場したえびすが喜久水酒造の「高嶺錦」を杯に受けながら、観客や関係者らを祝賀。

 時事的な話題やしゃれを織り込みながら「もう一献」と次々に杯を空け、酔っ払いながら寿ぐ姿に、会場からは笑いや拍手が起こっていた。

 最後に同社が用意した日本酒や仕込み水、シードル、甘酒を試飲。それぞれの酒や講座の感想などを語り合いながら、飲み比べを楽しんでいた。

  

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