地区挙げて蚕玉様111年祭 座光寺唐沢 リニア対処へ結束誓う

文化・芸能

[ 2017年 9月 13日 水曜日 15時29分 ]

石碑の前で開いた神事

 飯田市座光寺の唐沢地区は10日、地域の象徴として祭っている「蚕玉(こだま)様」の111年祭を開いた。リニア中央新幹線の関連計画で移転を余儀なくされる住民が多いことから、「一致団結して対処しよう」と企画。神事の他、多彩なイベントを繰り広げて絆を深めた。

 養蚕を営む家庭が多かったことから、1906(明治39)年に地区一帯が見渡せる丘の上に蚕玉大神の石碑を建て、非農家も一緒になって住民全体で守ってきた。

 11年前に100年祭を開いたが、その後にリニア計画が浮上。座光寺上郷道路や市場桜町線など関連道路の整備などで移転対象となり、存続が危ぶまれる組合も出てきた。

 広がる動揺を踏まえて「再度結集しよう」と実行委員会が企画した。

 午後1時からの式典には約30人が参加。石碑を前に神事を繰り広げ、玉串を捧げて地域の安寧を願うとともに、住民間のさらなる結束を誓った。

 実行委員長の櫛原綱由さん(66)は「今まで以上にまとまり、押し寄せる時代の波にのみ込まれることなく対処し、後世に地域を残そう」とあいさつ。牧野光朗市長も足を運んで祝意を示し、リニアに対する不安払拭に努める姿勢を強調した。

 夜まで囲碁ボール大会や屋台村、ふれあい動物園、懇親会などを開き、延べ80人が参加。日が暮れると蚕玉様の丘から花火が打ち上げられ、唐沢一帯を照らしていた。

 実行委は来年2月の座光寺文化祭でパネル展を行い、祭の様子を紹介するという。

  

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