売木村で念仏講始まる

文化・芸能

[ 2021年 2月 4日 木曜日 15時06分 ]

 売木村の観音堂で4日、村の無形民俗文化財「念仏講」の初回向(はつえこう)が行われた。例年は立春明けから春彼岸明けまでの48日間にわたり、村民らが毎日念仏を唱えて村内の安全や五穀豊穣などを願うが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため3日間のみ。27日に中回向(なかえこう)、3月23日に終回向(しまええこう)を行い、参加者を限定して般若心経や御詠歌を唱える。

 村教育委員会によると、1760(宝暦10)年ごろから始まったと伝わる村の伝統行事。当時、村一帯が凶作に見舞われて多くの犠牲者を出す疫病が発生したため、村人が観音堂に「三界萬霊」を祭り、祈ったことが始まりとされる。過去に1年だけ行わなかった年には疫病が流行り多くの人が亡くなり、以来二度と休まなくなったとの伝承もあるという。

 村内の高齢者らでつくる信仰部の代田昭代表(93)は「新型コロナの影響で今年は中止にした方がいいとの声もあったが、もともと疫病から村を守るために始まった行事。歴史をつなぐためにも何とか行いたかった」と、簡素化する中でもできることを歓迎。「参加者は少人数で3日間のみと寂しいが、新型コロナが一日も早く収まるよう、精一杯願いを込めて念仏を唱えたい」と話した。

◎写真説明:売木村の観音堂で始まった念仏講

  

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