売木村で無形民俗文化財・念仏講始まる

文化・芸能

[ 2017年 2月 6日 月曜日 15時46分 ]

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 売木村の無形民俗文化財である念仏講が立春明けの5日、村中央部に位置する観音堂で始まった。お堂には20人余の住民有志が集まり念仏の声を響かせた。春彼岸の3月24日まで48日間毎日続けられる。

 初回向(はつえこう)のこの日は、観音堂に隣接する宝蔵寺の沢村久之住職(62)が般若心経などの読経を行い、観音像に供物を捧げた。念仏講信仰部らを中心とする参加住民らがその後を引継ぎ、五穀豊穣や家内安全、交通安全など祈りながら西国三十三観音御詠歌、弘法大師和讃などを約1時間にわたり唱え続けた。

 念仏講は1760(宝暦10)年ごろから続く伝統行事で257年を迎えた。当時、村一帯が凶作に見舞われ多くの犠牲者を出す疫病が発生し、村人は神の加護を求めて観音堂へ「三界萬霊」を祭り、祈ったことから始まった伝えられる。以来1年として休むことなく続けられている。

 かつて老若男女が集う村の語らいの場だったが参加人数は年々減少し、現在は80代を中心とする同信仰部の7人が中心となって継続。Iターンなどの移住者や地域おこし協力隊なども御詠歌の詠唱に加わるようになったものの、高齢化で参加者は思うように増えていないのが現状だ。

 代田昭代表(88)は「続けたい思いはあるが、信仰部メンバーもこれ以上少なくなると継続は困難」と強調。今年は村や教育委員会の協力を得て念仏講の期間中、観音堂まで村民バスなどを使った送迎を行うなどの対策に努めている。代田さんは「車での移動が困難になった人はバスを利用してもらいたい。まずは来てもらうことが大事」と話した。

 念仏講中回向は今月28日、終回向は3月24日の午前11時から。それ以外は毎日午後1時から観音堂で行う。

  

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