売木村で観音堂念仏講始まる

文化・芸能

[ 2010年 2月 5日 金曜日 8時11分 ]

 売木村の念仏講は立春の4日、村中央部に位置する観音堂で始まった。お堂には20人ほどが集まり、売木の里に御詠歌や念仏の声を響かせた。1760(宝永10)年から受け継がれてきた行事は、ことしで250年を迎えた。記念の念仏観音像の開眼法養も行われた。

 念仏講の担い手となっている村老人クラブの皆さんが観音堂に集まった。隣接する宝蔵寺の沢村久之住職の念仏に引き続いて五穀豊穣、家内安全、交通安全など祈りながら「善光寺如来、西国三十三番」などの御詠歌、「弘法大師の道行」「八定」などの和讃、般若波羅蜜多心経などを50分ほどにわたって唱え続けた。

 念仏講は江戸時代、村一帯が凶作に見舞われた際、村人が仏の加護を求めて宝蔵寺横に観音堂を建立し、観音菩薩などを安置し、48日間お堂にこもって念仏を唱えたのが始まり。以来、1年も絶えることなく250年間続いてきた。

 現在も、信仰の場としてだけでなく、住民が集って村の語らう交流の場として受け継がれてきた。村内の地区ごとに交代で48日間を担当するが、なかにはほとんど毎日参加する人もおり、毎年延べ500人以上が念仏を唱える。

 250年の節目を迎え、信仰部代表の代田昭さん(81)は「人生の中でこうした大きな節目に出会えるのはめったにないこと。非常にうれしく思う」と目を細めた。また、記念の観音像建立の式に訪れた松村増登村長は「念仏講は村の宝。村民の拠り所として継承していきたい」と話していた。

 同日から中回向の27日と終日の3月23日は午前11時から、それ以外の日は毎日午後1時半から。観音堂で行われる。

  

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