夜を徹して多幸を願う 26、27日に「昼神夜神楽」開催

文化・芸能

[ 2021年 6月 15日 火曜日 15時14分 ]

 昼神夜神楽実行委員会は26、27の両日、阿智村智里の式内阿智神社奥宮の石舞台で、「昼神夜神楽(ひるがみよかぐら)~夏越(なごし)の祓(はら)い~」を初めて開く。飯田下伊那地域や全国の芸能団体が一堂に会し、夜を徹してさまざまな神楽を奉納し、悪疫退散と天下泰平を願う。当日の様子はユーチューブなどでライブ配信する。

 新型コロナウイルスが広がる中、禍を収束させ、世の中に幸せが訪れるようにとの願いを届けたいと企画。逸見尚希実行委員長は「初開催となるが、『100年続く神楽の1年目』という位置づけだ」と強調。「100年前の新型コロナという禍がきっかけで始まり、そこから世界の多幸のためにこの祭りが続いていると、後世の人に言ってもらえるよう続けていきたい」と意気込む。

 同神社は「思兼尊(オモイカネノミコト)」を祭る由緒ある古社。天照大神が「岩戸隠れ」をした際、思兼尊は八百万の神々に舞を踊る知恵を授けたとされる。新型コロナで閉塞感が漂う世の中を、日が閉ざされてしまった岩戸隠れの様子に重ね、伝説にゆかりのある同神社で神楽を行うことで「『令和の岩戸開き』の第一声を上げたい」とする。

 夏越の祓いは、6月が半期に一度の厄払い。1年で最も日の長く、太陽のエネルギーが強いこの時期に神楽を奉納することで、より多くの人に願いを届けたいとする。

 昼神夜神楽は26日の午後9時にスタートし、27日の日の出(午前4時半ごろ)まで、南信州や全国の芸能団体が夜を徹して神楽を奉納し続ける。和太鼓、笛、狂言、書などさまざまな17組のアーティストが出演して20演目を披露する。初披露の神楽も多く、この日限りのセッションもある。

 今田人形浄瑠璃の三番叟で幕を開ける。京都の大蔵流狂言師の茂山千三郎さんも出演し、夜神楽のために書き下ろした新作「障り玉」を披露する。また、ジブリ映画の宮崎駿監督原案による人形神楽「うつ神楽」も奉納される。

 和太鼓奏者の塩原良さんは新作神楽舞「障遣願舞(さやりがんまい)」を披露。演奏の際に着る装束は、飯田市のドレーピングデザイナー岩下昭子さんが当日舞台の上で仕立てる。

 新型コロナウイルス感染防止を考慮し、無観客で開催する。その代わりとしてユーチューブとフェイスブックでライブ配信する。

 14日に同神社で概要の説明があり、塩原さんが石舞台で和太鼓神楽を披露。神秘的な森の中で勇ましい太鼓の音が鳴り響いていた。塩原さんは「コロナ禍の今だからこそ、支えてきてくれた観客や地域の皆さんに何ができるか試されている。100年続けるぞと意気込みのあるものに身を投じてみたかった。地域を盛り上げるものにしたい」と語った。

◎写真説明:宮崎駿監督原案の人形神楽「うつ神楽」

  

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