大宮神社で「神輿渡御」を挙行 式年大祭の関連神事

文化・芸能

[ 2016年 3月 25日 金曜日 8時42分 ]

 飯田市宮の前の「大宮諏訪神社」(市原日貴宮司、湯澤廣雄責任総代)で7年に1度執り行われる式年大祭の関連神事のうち、最大と位置付けられる「神輿渡御(みこしとぎょ)」が24日挙行された。氏子ら200人余りが行列をつくり、「神社そのもの」(市原宮司)という同神社のご神体を乗せた「鳳輦(ほうれん)」(鳳凰の飾りがある神輿)を引き、氏子32町を巡行。町内の平穏や繁栄を祈願した。

 1650(慶安3)年、飯田藩主脇坂安元の命により社殿改修に着手すると、51年3月に竣工し遷宮式を斎行。52年に斎行された三月朔日祭で神輿渡御が行われ、町衆は獅子、田楽、甲冑母衣列などでにぎわったといい、これが式年大祭、奉納お練りまつりの始まりといわれる。

 式年とは、決まった年ごとに斎行される祭りのこと。三月朔日祭は、斎行年が変わったり中断したりと変遷があったが、現在は申と寅年の7年ごと、春の大祭と合わせて斎行されている。この大祭に合わせて町衆らが獅子舞などを奉納するのがお練りまつり。

 神輿渡御は、ご神体が乗った神輿を市中巡行し、神様が街なかの様子を眺めながら治平繁栄を願う神事。一行は、馬印や神旗、御鉾(おんほこ)、御矢(おんや)、御弓(おんゆみ)、御太刀(おんたち)など諸道具を手に粛々と歩を進めた。沿道には多くの地域住民らが並び、神輿に向かい手を合わせる姿も。諏訪町の80歳の女性は、「7年に1度の地域にとって特別な行事。神様に出てきていただきありがたい。健康に、平和に暮らせるようお願いした」と話した。

 神輿を引くのは、かつて氏子だった飯田風越高校の生徒有志ら。同校の生徒はこの日120人余りが参加した。2年生男子生徒の一人(17)は、「神輿渡御は今回初めて知った。明後日からサッカー部の遠征があるので、いい結果が残せるようにとの願いも込めて参加したが、歴史や地域について知る良いきっかけになった。神様が乗っている神輿を引くのはとても緊張する。最後までしっかりやり遂げたい」と力を込めた。

 湯澤責任総代は「天気も良く、多くの人の協力により、にぎやかに挙行できることをうれしく思う」と笑顔。市原宮司は「沿道で多くの方が手を合わせていただいている姿を目にし、感慨深いものがある」と目を細めた。

  

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