大鹿村の福徳寺本堂で「おこもり」

文化・芸能

[ 2020年 1月 8日 水曜日 16時34分 ]

 大鹿村上蔵(わぞ)の国重要文化財福徳寺本堂で薬師如来像と阿弥陀如来像のご開帳行事が、7日夜と8日早朝に行われた。当番班が「おこもり」をして参拝者を接待し、1年の無病息災を祈願した。

 本尊の顔に陽の光が当たると大風が吹くとの言い伝えがあり、日没から日の出まで開帳する「陽見ずの薬師」。同地区の30戸が5班に分かれ当番制で世話役を務めており、今年は峯垣外班(三池一矢自治会長)の6戸が務めた。

 昔は夜通し行ってきたが、近年は7日午後6時半ごろから10時ごろまでと、翌朝午前5時半から8時ごろまで開帳している。

 お堂では、米粉をこねた平たい丸型の護符「おぼっこ」や接待用の飲食物を用意し、世話役らが待ち受けた。

 夜が深まるにつれ近隣などから次々と参拝者が訪れ、重箱に米を入れて持ち寄って奉納。お神酒を勧めて語り合い、地域の安泰や無病息災を願った。

 福徳寺は平治2(1160)年の創建。本堂は14世紀ごろの建立で、「軒一重疎垂木舞打ち」の簡素な建物。小規模だが洗練された姿は寺院建築文化の風格が漂い、1950年に国重要文化財に指定された。

 安置された両如来像は本堂より古く、創建時の平安後期の作とみられ、2006年に県有形文化財に指定された。

◎写真説明:夜に行う福徳寺のご開帳

  

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