大鹿歌舞伎、国重文指定祝う横断幕 映画監督からは花束も

文化・芸能

[ 2017年 3月 17日 金曜日 15時30分 ]

国重文指定を祝う横断幕

 大鹿村に江戸時代から伝わる地芝居「大鹿歌舞伎」の国重要無形民俗文化財指定を受け、村は指定を祝う横断幕を庁舎に掲げた。映画「大鹿村騒動記」を手掛けた阪本順治監督からは花束が届き、指定証書のコピーと一緒にロビーに飾られている。

 指定後の最初となる5月の定期公演で、村は指定を報告する予定。柳島貞康村長は「いろいろな形でお祝いムードを高め、伝統の歌舞伎を広くPRもしていく」と話した。

 国の文化審議会は大鹿歌舞伎など7件の指定を1月に答申、3月に宮田亮平文化庁長官から指定証書を受けた。近世以来の地方の村落における芸能の受容や展開を示すとともに、独自の演技・演目を有するなど地域的特色や芸能の変遷過程を示すもの―とし、「わが国を代表する地芝居」と評価された。

 大鹿歌舞伎は1767(明和4)年に村で上演されたのが最古の記録として残る。1977(昭和52)年に県無形民俗文化財、96年に全国で初めて国選択無形民俗文化財に指定された。

 住民有志の役者らによって受け継がれ、83年からは定期公演を大河原の大磧神社(5月3日)と鹿塩の市場神社(10月第3日曜日)で開いている。演目は約30種類。このうち平家の落ち武者・悪七兵衛景清が源氏に戦いを挑む姿を描いた「六千両後日之文章 重忠館の段」は大鹿歌舞伎オリジナルで、地芝居特有の狂言として全国的にも貴重な伝承―と評される。

  

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