大鹿歌舞伎の春の定期公演

文化・芸能

[ 2015年 5月 5日 火曜日 8時59分 ]

 300年前から続く国選択無形民俗文化財「大鹿歌舞伎」の春の定期公演が3日、大鹿村大河原の大磧神社であった。県内外から集まった約1000人が、村民が演じる素朴な地芝居を楽しんだ。

 村民らでつくる愛好会のメンバーが役者、太夫などを務め、太平記を題材にした「神霊矢口渡 頓兵衛住家の段」と、平家物語の悲話を題材にした「一谷嫩軍記 熊谷陣屋の段」を上演。

 このうち「頓兵衛住家の段」は落ち武者新田義峯が兄の義興を殺した渡し場の渡守・頓兵衛の屋敷を訪ねる物語で、義峯に一目ぼれした頓兵衛の娘お舟が義峯の身代わりになって頓兵衛に刺されながらも貫くいちずな恋を描いている。伝統を受け継ぐ村民による熱演に、観客からは掛け声と拍手がわき起こり、見えを切る場面ではおひねりが飛んだ。

 初めて観劇した千葉県野田市の女性(66)は「映画で知り、定期公演に合わせて訪れました。想像以上で楽しめました」と話していた。

  

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