大鹿歌舞伎の春の定期公演

文化・芸能

[ 2017年 5月 4日 木曜日 13時42分 ]

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 300年前から続く国重要無形民俗文化財「大鹿歌舞伎」の春の定期公演が3日、大鹿村大河原の大碩(たいせき)神社で開かれた。

 ゴールデンウイークの好天に恵まれたこの日は大入りの熱気。由緒ある会場では県内外から訪れた約1600人が、村民が演じる素朴な地芝居を楽しんだ。

 3月に地芝居の分野では日本で初めて同文化財に指定されたことを祝い、今回は記念公演と銘打った。

 村民らでつくる愛好会のメンバーが役者、太夫などを務め、盗賊5人が登場する世話物の「白浪五人男」と、大鹿村のみに伝承される源平合戦の後日談「六千両後日文章 重忠館の段」を上演した。

 このうち「六千両後日文章―」は、映画「大鹿村騒動記」で故・原田芳雄さんが熱演し話題となった悪七兵衛景清が登場する三部構成の長編芝居。コミカルな趣向を取り入れながらも、景清が壮絶な戦いで立ち回りを演じるなど、見所の多い演目として人気が高い。

 伝統を受け継ぐ村民による2時間近い熱演には、観客から掛け声と拍手が沸き起こり、見えを切る場面では盛んにおひねりが飛んだ。

 今回は記念公演でもあることから特別メニューが盛り込まれた。「白浪五人男」は大鹿小5年生8人が演じ、「六千両後日文章―」ではクライマックスに回り舞台を動かすなど、観客を喜ばせる計らいもあった。

 諏訪市から友人3人で訪れた女性(72)は、東京の歌舞伎座にもよく足を運ぶ芝居好き。大鹿歌舞伎はこの日、10年ぶり4回目の観劇となったが、初めて見る春の定期公演に「素朴なだけに素晴らしい舞台でした」とうれしそうに話していた。

  

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