「大鹿歌舞伎」春の定期公演開く

文化・芸能

[ 2016年 5月 5日 木曜日 12時32分 ]

 300年前から続く国選択無形民俗文化財「大鹿歌舞伎」の春の定期公演が3日、大鹿村大河原の大磧神社であった。県内外の約1500人が、村民が演じる素朴な地芝居を楽しんだ。

 村民らでつくる愛好会のメンバーが役者や太夫などを務め、赤穂浪士の討ち入りを題材にした「仮名手本忠臣蔵 一力茶屋の段」と、恩のある菅原道真の子を救うために実子を身代わりにする夫妻の悲哀を描いた「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」を上演。伝統を受け継ぐ村民による熱演に、観客からは掛け声と拍手が沸き起こり、見えを切る場面ではおひねりが飛んだ。

 大鹿歌舞伎を題材にした映画「大鹿村騒動記」をきっかけに、初めて鑑賞した山梨県甲府市の女性(61)は「見事な演技に感動しました」とうれしそうに話していた。

 この日は天候にも恵まれ、例年より500人ほど多い歌舞伎ファンが境内を埋めた。子ども連れも多く、ござを広げ、お弁当や飲み物を味わいながら伝統の地芝居をゆったり楽しむ姿も見られた。

  

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