大鹿歌舞伎春の定期公演開く

文化・芸能

[ 2012年 5月 5日 土曜日 9時29分 ]

 大鹿村で3日、300年近い歴史を持つ国の選択無形民俗文化財「大鹿歌舞伎」春の定期公演があった。県内外の観客約1200人が、村民が演じる素朴な地芝居を楽しんだ。

 雨模様のため、会場が大河原の大磧(たいせき)神社の境内から大鹿小学校体育館に変更された。

 平家物語の一ノ谷の合戦を題材にした「一谷嫩(ふたば)軍記 須磨浦の段」と、夫婦が恩人の菅原道真のために自らの子を犠牲にする「菅原伝授手習鑑(かがみ) 寺子屋の段」の2幕。どちらも役者たちがきらびやかな衣装で登場し、浄瑠璃太夫の弾き語りに合わせて大きく見えを切ったりして観客の拍手を誘った。

 伝統を受け継ぐ村民による熱演に、観客からは掛け声と拍手がわき起こった。見えを切る場面ではおひねりが飛び、物語がクライマックスに近づくにつれ舞台上は無数のおひねりで白く染まった。

 村民有志による保存会のメンバー約30人が毎年春と秋に上演する定期公演。昨年7月に亡くなった俳優、原田芳雄さんが主演した映画「大鹿村騒動記」の題材にもなり、注目を集めた。

 映画を見たことがきっかけで訪れた県外からの観客も多く、役者と観客が一体となった伝統の地歌舞伎をゆったり堪能。映画を見て興味を持ち、神奈川県藤沢市から訪れたという女性(57)は「今回は体育館だったけど楽しめました。今度は晴れた日に境内で楽しみたい」などと喜んでいた。

  

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