天龍村で坂部の冬祭り

文化・芸能

[ 2011年 1月 6日 木曜日 9時20分 ]

 天龍村坂部の大森諏訪神社で4日夜から5日昼にかけ、国重要無形民俗文化財の湯立て神楽「坂部の冬祭り」があった。5日午前6時ごろには赤鬼「たいきり面」が登場。勇ましく鉞(まさかり)を振り、火の粉を巻き上げて魅了した。

 3日の「向方のお潔め祭り」、5日の「大河内池大社例祭」を含めた天龍村霜月祭りの1つ。いずれも旧神原村の3社で旧暦の霜月(11月)に行われていた湯立て神楽で、原型をほぼとどめた状態で伝承されている。

 天竜川の水に漬かり、身を清めた「神子」と呼ばれる住民たちが、4日夕から神々を下の森(火王社)から同社へ運ぶ「お練り」を行って開幕。社殿内の舞堂(まいどう)では青年衆らが繰り広げる舞や湯立てが延々と続いた。

 祭りの主役、たいきり面は流星の空が明るみ始めた午前6時ごろに登場。赤装束で木製の鉞を握り、ズドン、ズドンと両足で床を踏み鳴らした。

 太鼓の囃子の調子が変わると、祭りは最高潮に。神子の持つ燃えさかるたいまつに、たいきり面の鉞がぶつかる。その瞬間、飛び散る火の粉。見守った聴衆が沸き、盛んな拍手が送られた。

 坂部の冬祭りは同地区の旧家・熊谷家当主直吉の夢占いをきっかけに、室町時代の1428年(正長元年)に始まったとされる。子孫繁栄を願う氏子たちが、湯を沸かした釜の周りで神事や舞を繰り広げている。

  

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