天龍村で湯立て神楽「坂部の冬祭り」開く

文化・芸能

[ 2010年 1月 6日 水曜日 9時15分 ]

 天龍村坂部の大森諏訪神社で4日夜から5日昼にかけ、国重要無形民俗文化財の湯立て神楽「坂部の冬祭り」が行われた。5日午前5時ごろには赤鬼「たいきり面」が登場。勇ましく鉞(まさかり)を振り下ろして火の粉を巻き上げ、詰め掛けた約100人のファンを魅了した。

 天竜川で身を清めた「神子」と呼ばれる住民たちが4日夕、神々を下の森(火王社)から同社へ運ぶ「お練り」を行って開幕した。

 社殿内の舞堂(まいどう)では舞いや湯立てが延々と続き、子どもたちや青年衆が華やかな舞いを繰り広げて雰囲気を盛り上げた。

 祭りの主役となる赤装束の赤鬼「たいきり面」が登場したのは5日の午前5時ごろ。鉞を振りかざし、わらじでズドン、ズドンと床を踏み鳴らして聴衆の視線を一身に集めた。

 笛と太鼓の囃子が変わると、鉞(まさかり)を振り上げて神子が掲げる燃え盛るたいまつにぶつけた。その瞬間、火の粉が飛び散り、祭りは最高潮に。聴衆の拍手が鳴り響き、カメラマンたちが向けるフラッシュの光が会場を包んだ。

 坂部の冬祭りは同地区の旧家・熊谷家当主直吉の夢占いをきっかけに、室町時代の1428年(正長元年)に始まったとされる。3日の「向方のお潔め祭り」、5日の「大河内池大社例祭」を含めた天龍村霜月祭りの1つで、原型をほぼとどめた状態で伝承されていることで知られている。

  

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